シャネルの新章の始まり、ボーイシャネル
「ボーイシャネル(Boy Chanel)」って知ってる? 2011年に誕生したボーイシャネルは、シャネルの中でもひときわ“ハンサム”なバッグと言える。ラグジュアリーだけが美しさではないとココ・シャネルはいつだって既存の価値観を覆してきた。ボーイシャネルを知ることは、シャネルというメゾンを、より深く理解することでもある。 #1モードの帝王とシャネルの思想 出典:Harper's BAZAAR Magazie Web ボーイシャネルは「モードの帝王」カール・ラガーフェルドによって2011〜2012年クルーズコレクションで発表されメゾン初となる本格的なマニッシュなバッグだった。 カール・ラガーフェルドが着目したのは、ココ・シャネルの持っていた“男性的で合理的な美意識”。実用性を軸にした構造、無駄のない直線的なフォルム。それらをラグジュアリーとして再構築することで、彼はこれまでにない、新しいシャネルのスタイルを生み出した。 名前の由来は、ココ・シャネルの生涯の恋人であり、彼女の人生と創作活動に多大な影響を与えた存在アーサー・エドワード・“ボーイ”・カペル。 ボーイシャネルのデザインには、ココ・シャネル自身の思想が色濃く投影されている。彼女が掲げた「女性に自由と実用性を」そのメッセージを、最も体現したバッグだと言えるだろう。 ココ・シャネルが発案したジャージー素材の女性用スーツと同じく、性別や先入観に縛られない自由な発想が、このバッグにも息づいている。A pioneer story : シャネルスーツが変えた女性の未来 #2ボーイクラスプの美学 洗練されたゴールドやシルバーの金具が主流だったシャネル。しかし、ボーイシャネルが選んだのは、従来のシャネルとは異なる大ぶりのロック── 通称:ボーイクラスプ。 さらに、用いられる金具は最初からガンメタル(Gunmetal)調。 角が丸くなり、チェーンが肌に馴染み、レザーが少しずつ柔らかくなるその過程さえも、美しさの一部。 ボーイシャネルは、“使い込まれることで完成していく”ことを前提にデザインされたバッグ。そう考えると、その佇まいはより自然に腑に落ちる。 #3アイコンになるまでの、必然 ボーイシャネルは登場と同時に、セレブリティやファッションインフルエンサーの間で瞬く間に支持を集めた。 彼女たちは、カジュアルにもフォーマルにもボーイシャネルを自在に取り入れていた。 その汎用性とモダンな存在感は、装いを引き締めたい人にとって理想的なアクセサリーとなり、ラグジュアリーの世界への入り口としても確かな地位を築いてきた。 #4どんな装いにも、芯を通すバッグ ボーイシャネルは、クラシックフラップほど“語らず”トートバッグほど“生活感”を帯びない。直線的なフォルムが印象的なチェーンバッグはフェミニンなワンピースよりもマニッシュなパンツスタイルと好相性。 ボーイシャネルのサイズ比較 ミニ...