初めて手にするヴィンテージは、
その後のスタイルを決定づける大切な選択。
タイムレスな魅力を放ち、シーズンを問わず寄り添う名品こそ、
ファーストヴィンテージにふさわしい存在。
今回のSPOTLIGHTでは、永遠に愛される5つのブランドから厳選した
定番アイテムを紹介する。
CELINE(セリーヌ)
"クラシックを刻むマカダム"
“馬車ロゴ”や“マカダム柄”は、現行ラインには存在しないクラシカルな雰囲気を纏う、セリーヌの象徴。
なかでも1970年代から展開されたモノグラム“マカダム柄”は、
オールドセリーヌを代表するデザインとして知られる。近年は復刻版が登場したことにより再び脚光を浴びているが、あえてヴィンテージを選ぶことで、当時の空気感をそのまま纏えるのが魅力。
シンプルなニットやデニムに合わせるだけで、時を超えた品格が際立ち、
日常のスタイルがクラシックへと昇華する。
GUCCI (グッチ)
"バンブーとウェブストライプが描く気品"
グッチを象徴するバンブーハンドルやウェブストライプ(シェリーライン)は、現行コレクションでも高い人気を誇るが、実はヴィンテージこそが真価を発揮する。
革の厚みや金具の重厚感が際立ち、手にした瞬間に宿る“存在感”は段違い。
新品では味わえないクラシックな趣こそ、ヴィンテージを選ぶ理由。
タイムレスに愛されるアイコンをあえてオールドで取り入れることで、
スタイルに奥行きと気品を与えてくれる。

Gucci 1970s
Christian Dior(クリスチャン・ディオール)
"トロッターとヴィンテージジュエリーの輝き"
ディオールが生み出したアイコンは、バッグにとどまらない。
財布、アクセサリー、靴など幅広いアイテムに息づくのがブランドの魅力。
なかでも「トロッター柄」は、2000年代初期からそれ以前にかけて数多くの配色バリエーションが存在し、今では出会いにくい色味も少なくない。
復刻やリバイバルが続く今だからこそ、オリジナルのヴィンテージを選ぶことで、スタイルに差をつける独自の個性を宿すことができる。
そして忘れてはならないのが、ゴールドプレーテッドのジュエリー。
80年代のボールドなシルエットは、
今まさにファッションシーンで息を吹き返し、存在感を放つ。
対して小ぶりのロゴネックレスは、デイリーに取り入れやすく、手に届く価格帯も魅力。
バッグとジュエリー、そのどちらもが装いをドラマティックに変えてくれるのが
ヴィンテージ・ディオールの真骨頂。
Yves Saint Laurent(イヴ・サン・ローラン)
"ロゴとシルエットが語る個性"
ブランドを象徴するYSLロゴプレートバッグは、シンプルでありながら確かな存在感を放つ。クラシックでエレガント、その魅力は時代を超えて揺るがない。
さらに見逃せないのが、80〜90年代らしい大胆なシルエットと鮮やかな色使いのアパレル。上質な素材感と精緻なテーラリングは、今のファッションシーンにおいても新鮮に映え、唯一無二のオーラを放つ。
ヴィンテージだからこそ出会えるデザインは、流行の繰り返しに埋もれない個性の証。強さと気品を兼ね備えたイヴ・サンローランは、初めてのヴィンテージにこそ選びたいブランドのひとつ。
▶︎Yves Saint Laurentのアイテムを全て見る
CHANEL(シャネル)
"永遠のアイコン、クラシックバッグ"
シャネルを語る上で欠かせないのが、クラシックバッグ。
特に80〜90年代のヴィンテージは、現行にはない金具の輝きやレザーの柔らかな質感が宿り、ファンの間では「むしろヴィンテージの方が人気」とさえ言われるほど。
ラムスキンの柔らかさ、キャビアスキンの重厚感、それぞれが異なる表情を持ちながらも、どちらも普遍のエレガンスを語る。初めてのヴィンテージとして最も王道の選択肢。
ファーストヴィンテージは、単なる所有ではなく、自分の美学を刻む最初の宣言。
セリーヌ、グッチ、ディオール、イヴ・サンローラン、シャネル、永遠の名が放つ力は、季節を超え、時間さえも味方につける。
最初の一点で描きたい物語、その始まりをどのブランドに託す?