固定概念を覆した6人のヒーローたち : International Women's Day
毎年3月8日は世界的に女性の経済的、政治的、そして社会的地位においてジェンダー平等を尊重する国際女性デー。今回のSpotlightでは過去から現代に渡り大きく女性の社会的地位やライフスタイルに影響を与えた著名人にフォーカス。キャサリン・ヘプバーン(Katharine Hepburn)
1930年代に早くも男女の平等をうたった時代を先駆けしたハリウッド女優、ファッションアイコン。彼女は伝統的な女性像を壊し、独立的なキャラクターを演じて女性の新たな社会的役割や新しい表現の仕方を提示した。当時の女優はゴージャスなドレスにハイヒールを身に着けることが一般的だったが、パンツスタイルのファッションを取り入れ、固定概念を覆した。
ダイアナ妃(Diana, Princess of Wales)
ファッションアイコンとして既に多くの人に知られているダイアナ妃。実は彼女はあらゆる性別、人種を問わず全ての人が同等な人権を持っているというメッセージを伝え続けてきた。
それだけでなく、彼女は自身のプライベートを通し、多くの女性が同等な権利とチャンスを持つことができる、独立的な人生を歩むことができるという可能性を提示した。
ココ・シャネル(Gabrielle Coco Chanel)
時代を超えた洞察力を持ち、女性に自由を与えるファッションアイテムを作った偉大なるファッションデザイナー。彼女は女性のパンツスタイルを提案したり、コルセットで苦しんでいた当時の女性たちに自由を与えるジャージ素材のお洋服を初めて作り出した。それだけでなく、女性の両手を自由にした世界初の女性用ショルダーバッグ、2.55バッグを誕生させた。今は当たり前となった流れを半世紀も前に作り出し、今日に至るまで多くの女性に影響を与え続けている。
マリリン・モンロー (Marilyn Monroe)
ハリウッドを代表する永遠のセクシーアイコン、マリリン・モンロー。
保守的な当時に、幼少期に受けた性的暴行を告白し、セクハラに対する社会的認識を向上させた。彼女が活動していた時代は女優にロッカールームを与えなかった時代。女優に対する環境改善や同一賃金を要求し、エンターテインメント業界に大きく影響を与えた。そして、女性の性的な自由に声をあげつつ、自分の経験を通して、女性と男性が同等な社会的成功を収めることができることを証明した。
アンジェリナ・ジョリー(Angelina Jolie)
彼女の存在はエンターテインメント業界にとどまらず、あらゆる分野において影響力を与えている。主演映画『トゥームレイダー』(2001)の撮影でカンボジアを訪れたことをきっかけに、子供や女性の人権問題、ジェンダー平等問題に取り組んでいる。特に女性の教育の重要性を強調し、性暴力問題の改善のために人道的活動を続け、認識改善のために尽くしている。
ローズ・マッゴーワン(Rose McGowan)
女優として親しみのある彼女は2017年、ハリウッドの有名プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタインから受けた性的暴行について声を上げた。その後、数々の被害者からの暴露をきっかけに世界的に#MeToo 運動が広がった。彼女の勇気は性的暴力と差別に対する認識改善に大きく影響を与えることになり、同じ経験をもつ世界中の女性たちに勇気を与えている。