GRIPOIX : ココ・シャネルの思いが詰まった傑作のガラスジュエリー

GRIPOIX : ココ・シャネルの思いが詰まった傑作のガラスジュエリー

"シャネルのグリポワ・ジュエリーとは?" 20世紀初頭にココ・シャネルと当時メゾン・グリポワ(Maison Gripoix)のジュエリーデザイナーであったロベール・グーセンス(Robert Goossens)のコラボレーションにより誕生したコスチュームジュエリー。 グーセンスはガラスやパールを使用した華麗なジュエリーで知られ、ムッシュ・ビジュー(Monsieur Bijou)とも呼ばれていた人物。1950年代からシャネルと協力し数々のアイコニックな作品を生み出した。シャネルの創設者であるココ・シャネルのビジョンとグリポワの高度な技術が融合したものであり、ファッション業界において非常に重要な位置を占めている。   "メゾン・グリポワとは?" 写真:Augustine Parisのホームページより ---1869年にオーギュスト・グリポワ(Auguste Gripoix)によって設立。創業当初から、ガラスを溶かして型に流し込み、宝石のような美しいパーツを作るパート・ド・ヴェール(Pâte de Verre)技法でジュエリーを製作することに特化していた。設立して150年以上経った今でもその伝統を守りつつジュエリー以外にも照明やインテリア小物などの製作をし続けている。写真:Gripoix Parisのホームページより  "ココ・シャネルのビジョンに合致する傑作"  写真:WWDより 20世紀前半、ジュエリーを身につけられるのは富裕層のみ。ココ・シャネルはファッションにおいて洋服にあうジュエリーを身につけることが重要だと感じていた人。そんな彼女の価値観から生まれたシャネルのコスチュームジュエリー。宝石を身につけることができない層から多くの支持を集めた。そういった面において、メゾン・グリポワが体現していた高い技術力、新たな素材を生み出した革新的な考え方はココ・シャネルのビジョンに合致する最高のコラボレーションだったと言えるだろう。     “希少性と独自の美しさ” 写真:S/S 1988 (左)、S/S 1989(右)CHANEL広告キャンペーン --- 150年以上の歴史を持ったメゾンの職人が一つ一つ細部にまでこだわって手作業で作った唯一無二の価値のあるジュエリー。高品質なガラスとメタルの組み合わせが、他に類を見ない独自の美しさを生み出している。 "なぜガラスなのに高い?" ここまでの説明を見るとそう疑問を持つ人も少なからずいるはず。グリポワの値段が他のシャネルのジュエリーよりも高い理由は 1.「メゾン・グリポワ」が持つ高度な技術によるハンドメイドで、一つ一つの作品に多大な時間と労力がかけられている。2.大量生産は行わず、限定的に生産されたものなので、歴史的な価値があり、希少性が高い。3.高品質のガラスパールや半貴石、ゴールドプレートが施され素材自体のコストも高い。4.グリポワならではの芸術的なデザインとココシャネルの革新的なデザインが合わさった時代が産んだ芸術品。この4つの要素が大きく作用している。 "復刻されたグリポワ" 2020/2021 FALL WINTERコレクションにてメゾン・グリポワと再度コラボレーションを行った。 写真:VOGUEより
Hermèsのシルバージュエリーの魅力

Hermèsのシルバージュエリーの魅力

エルメスの数多くのアイテムの中でもシルバージュエリーは「ボーダーレス」なアイテムだと言っても過言ではない。 タイムレス、シーズンレス、ジェンダーレス。いつ、どこでも、男女関係なく誰でも関係なく自由に。個性に合わせて身につけられるアイテムだと思う。 今回のスポットライトでは一度その魅力に堕ちると抜けられないエルメスのシルバージュエリーにフィーチャー。     "馬具からジュエリーへの自然な展開"  以前の記事でも触れたことがあるが、エルメスは本来馬具やサドルなどの高品質な革製品を製造するメーカーとして成長していたブランド。これらの製品に関連する金属パーツ(バックルやハードウェア)も製造していたため、馬具に使われる金属部品を小型化し、ジュエリーとしてのエレガントなアイテムを開発する流れはごく自然な流れであった。 エルメスがシルバージュエリーを展開し始めたのは、1930年代後半。1938年にロベール・デュマ(Robert Dumas)がデザインした「シェーヌ・ダンクル(Chaîne d’Ancre)」ブレスレットの発表が、エルメスが本格的にシルバージュエリーの分野に進出するきっかけとなった。    "シルバージュエリーの魅力"  エルメスのシルバージュエリーは、主にスターリングシルバー(純銀92.5%)で作られている。シルバージュエリーは時間とともに自然に酸化して色が変わることがあるが、お手入れ方法は比較的簡単。専用のシルバーポリッシュやクロスを使えば、輝きを保つことができる。適切なメンテナンスを行うと、永久に使うことができる上、金に比べると価格もお手頃!     "おすすめアイテム5選" シェーヌ・ダンクル(Chaîne d’Ancre) エルメスのシルバージュエリーの中で最も古く、象徴的なデザイン。ロベール・デュマ(Robert Dumas)がアンカーチェーンにインスパイアされ、1938年にデザインしたもの。シンプルでありながら洗練された美しさを持っているのが特徴で男女問わず使えるユニセックスなデザイン。 シェーヌ・ダンクルは、エルメスのシルバージュエリーの歴史の中で重要な位置を占めており、発売より80年以上過ぎた今でも愛され続けている。     ブックルセリエ(Boucle Serier) ブックルセリエが登場したのは2000年代の初頭だが、エルメスの馬具製造における歴史と伝統を反映されている。バックルのモチーフが、エレガントでありながらも力強い印象を与え、日常使いから特別な場面まで幅広く活用できる。また、エルメスのロゴやブランドアイデンティティを感じさせるデザインであり、エルメスファンにとって特別な意味を持つアイテム。ケリーモチーフ(Kelly) ケリーバッグにインスパイアされたデザインで、特に1950年代に人気を博した。ケリーリングやブレスレットは、ミニチュアのバッグの留め具やパッドロックをモチーフにしたシンプルでエレガントなスタイルが特徴。ケリーデザインは、エルメスのシルバージュエリーの中でもクラシックなアイテムとして知られている定番アイテムである。エクリプス・ルバン(Eclipse Ruban) エクリプスは皆既日食という意味でルバンはリボンという意味。名前が示すように、リボンのようにしなやかで流れるような曲線が特徴。パンチングのHロゴが表と内側に施され、まるで皆既日食のように重なるデザインになっている繊細なリング。比較的新しいシリーズであり、2000年代以降に展開されたものと考えられる。   ヒストリーリング(History Ring) ヒストリーリングは、2000年代に初登場。この時期は、エルメスが伝統的なデザインを現代的なジュエリーとして再解釈し、新たなファッションアイテムとして市場に投入した時期でもある。エルメスの象徴的なHモチーフとともに両側からリンクされたようなデザインが特徴的。これらはエルメスの過去と現在をつなぐという意味がこもっていて、エルメスの長い歴史とクラフトマンシップに対する敬意を表している。  
ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌが描いたシャネルの世界

ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌが描いたシャネルの世界

シャネルの歴代デザイナーと言えば、創業者のガブリエル・ココ・シャネル(Gabrielle Coco Chanel)と37年間シャネルのデザイナーとして活躍したカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)。そしてこの人は欠かせない。 “ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌ”(Victoire de Castellane) ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌは1962年パリで生まれたフランスの有名なジュエリーデザイナー。彼女は1984年から1998年まで約14年間シャネルのジュエリー部門のデザイナーとして活躍し、この期間の間、シャネルのビジュアルとジュエリーデザインにおいて大きな影響を与え、彼女がデザインしたジュエリーはカステラーヌ・コレクションと呼ばれている。カール・ラガーフェルドが彼女からインスパイアされるとも言っていたぐらい、カステラーヌはシャネルの歴史には欠かせない人物。シャネルで初めてジュエリーデザインのキャリアを積み始めた彼女は、後ジュエリー部門の初代トップデザイナーに就任し、18年間活躍した。余談だが、彼女は90年代にシャネルのランウェイにも立っていた。 “デザインの特徴” カステラーヌ時代のシャネルのジュエリーはとてもユニークで華やか。想像力豊かなデザインが多い。 彼女がシャネルがで働いていた頃、よく外に出かけてアンティークジュエリーを買い求め、自分でカスタマイズをしていたと。アンティークジュエリーが持つ大胆なカラー使いと繊細なディテールが彼女が作るクリエーションにきっと影響していたのだろう。そして、彼女のジュエリーは自然、花、動物などおとぎ話に出てきそうなファンタジー的な素材からインスパイアされていたものも多く、ユーモアが溢れる。着用する人にとって、遊び心とワクワク感を与えたい気持ちがこもっている。    “どうわかる?” カステラーヌ時代のコスチュームジュエリーは刻印に特徴がある。ジュエリーについているプレート、もしくは刻印はこちら。    シャネルのヴィンテージジュエリーからこちらのプレートを見つけたら、「カステラーヌのデザインなんだ!」とわかるので、その時代ならではの美学を楽しめるはず。中には本物のアンティークのカスタマイズで世界で一点しかない希少価値高いものを見つけられるかも?
ワンポイントジュエリーに惹かれて

ワンポイントジュエリーに惹かれて

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