ブランド古着のレザージャケットは、
革の種類で着心地がまるで変わる。
今回は、レザージャケットで使われる代表的な革素材をご紹介。
自分に合う一着を探してみよう。
レザージャケット、革の違いは?
同じ黒のジャケットでも、
革が違えば重さも落ち感も変わる。
変わるのは3つ。
手に持ったときの重さ、
肩に乗せたときの落ち方、
そして数年後の表情。
アーカイブの一着を選ぶなら、
デザインの前に革を見ておきたい。



革素材の分類
| 分類 | 例 | 説明 |
|---|---|---|
| 原皮 (動物の種類) |
ラム シープ カーフ ゴート |
何の動物の革か |
| 加工・仕上げ | スエード ナッパ ヌバック |
革の表面をどう仕上げたか |
| 加工・状態 | ムートン | 羊革の毛を残した素材 |




代表的な革素材
| 比較項目 | ラム | カーフ | ゴート | シープ |
|---|---|---|---|---|
| 原皮 | 仔羊 | 仔牛 | 山羊 | 羊 (主に成羊) |
| 特徴 | 軽く柔らかい | ハリと耐久性 | 軽さと強度 | 柔らかく扱いやすい |
| 柔らかさ | ◎ | ○ | ○ | ○ |
| ハリ | △ | ◎ | ○ | △ |
| 重さ | 軽い | やや重い | 軽い | 軽い |
| 表面 | 非常に細かなキメ | 均一で滑らか | 細かなシボ | 柔らかな質感 |
| 経年変化 | 体になじむ | ツヤが増す | シボが深まる | 柔らかく馴染む |
ラム

仔羊の革。
魅力は手に取った瞬間に分かる軽さと柔らかさ。
体のラインに沿うしなやかな落ち感があり、
シャネルのようなノーカラーや
テーラードジャケットにも多く使われる。
そのぶん傷は入りやすい。
きれいに保ちたいなら扱いはていねいに。
カーフ

仔牛の革。
きめが細かく、ハリがある。
ラムより重いが、その重さが形を支える。
きちんと見せたい日に。
使い込むとツヤが出て、
角の立った印象がやわらいでいく。
ゴート

山羊の革。
軽いのに繊維が強い。
表面に細かなシボがあり、
使うほどその凹凸がはっきりしてくる。
傷が目立ちにくいので、
毎日袖を通したい一着に。
シープ

羊革の総称として使われることが多い素材。
ラムより厚みがあり、
自然なシボや柔らかな表情が特徴。
ヴィンテージレザーらしい雰囲気を楽しみたい人に。
スエード

革の裏面を起毛させたスエード。
柔らかな手触りとマットな質感が特徴で、
ラムスエードなら軽くしなやか、
ゴートスエードなら軽さと強さを楽しめる。
使い込むほど毛並みが馴染み、
ヴィンテージらしい表情が深まる素材。
ムートン

羊の革に毛を残したムートン。
最大の特徴は、
革の柔らかさと羊毛の保温性を
同時に楽しめること。
表面がスエード状のものは、
ヴィンテージらしい表情に。
一方、表面を滑らかに仕上げたナッパムートンは、
レザーコートのような上品な印象になる。
重量はあるものの、
冬のアウターとして圧倒的な存在感を持つ素材。
購入前に知りたい、レザージャケットのFAQ
Q. 革の種類はどこを見れば分かる?
まずチェックしたいのは、内側のタグと商品情報。
でも、ヴィンテージでは記載がないものも。
そんなときは、革の表情や触ったときの柔らかさ、
手に持ったときの重さをチェック。
Q. サイズはジャスト?少し大きめ?
レザーは着るほど、少しずつ自分の体になじんでいく。
特にラムレザーは柔らかく変化しやすい素材。
最初からゆったり着るか、ジャストで育てていくか。
理想のシルエットで選びたい。
Q. 雨に濡れてしまったら?
まずは焦らず、乾いた布でそっと水分を拭き取る。
あとは風通しのいい場所でゆっくり自然乾燥。
早く乾かそうとドライヤーを使うのは、
革に負担がかかるので避けること。
Q. 革の匂いが気になるときは?
まずは風を通してあげること。
ハンガーに掛けて、日の当たらない場所でゆっくり休ませる。
それでも気になる場合は、専門店に相談するのがおすすめ。
Q. 保管するときに気をつけることは?
革が心地よく過ごせる環境を作ること。
直射日光や湿気を避けて、少し余裕のある場所で保管したい。
ぎゅっと詰まったクローゼットは、型崩れの原因になることも。
同じ時間を重ねた革は、もう二度と同じ表情にはならない。
だからこそ、今の自分が本当に着たいと思える一着を!