年代で変わるのは3点。
文字盤の焼け、夜光の素材、そしてケースの削れ具合。
ヴィンテージのロレックスは、同じ型番でも一本ずつ表情が違う。
今回は、年代ごとの違いをフィーチャー。
気になる一本を探してみて!
ヴィンテージのロレックス、年代で何を見る?
年代を読む手がかりは、文字盤の表記と、風防と、夜光。
この3つは製造時期で切り替わっている。
だから、年代が違えば見え方も変わる。
シリアルナンバーの記号も目安になる。
X番なら1991年頃、A番なら1998〜1999年頃。
年代別に比べてみた
| 比較項目 | 〜70s | 80s | 90s |
|---|---|---|---|
| 夜光素材 | トリチウム | トリチウム | トリチウム→ ルミノバへ |
| 文字盤の 表記 |
T SWISS T | T SWISS T | T SWISS T→ SWISS |
| 風防 | アクリル (プラ風防) |
サファイア が主流に |
サファイア |
| 主なケース径 | 26・34mm | 26・36mm | 26・36mm |
| 中古相場帯 の目安 |
約80〜270万円 | 約100〜550万円 | 約98〜135万円 |
相場帯はいずれも2026年9月時点のもので、素材が金かステンレスかで大きく動く。
〜70s

風防はアクリル。
ガラスではなく樹脂なので、光を受けると縁がぽってり丸く見える。
擦り傷は入るが、磨けば戻る。
その柔らかさが、この年代の表情をつくる。
夜光はトリチウム。
経年で乳白色から飴色へ変わっていく。
80s

サファイアクリスタルが主流になる時期。
傷が入りにくく、輪郭がくっきり出る。
夜光はまだトリチウム。
文字盤の下に「T SWISS MADE T」の表記が残る。
この表記があること自体が、年代を読むいちばん分かりやすい手がかり。
90s

90年代の終わりに、夜光がトリチウムからルミノバへ切り替わる。
切り替わると文字盤の表記から「T」が消え、「SWISS MADE」だけになる。
ルミノバは経年で焼けない。
つまり、飴色に育つ夜光を求めるなら、それ以前の個体を選ぶことになる。
焼けた文字盤を、どう見るか

トリチウムの夜光は、時間とともに一本ずつ違う色に変わる。
同じ1991年製でも、保管環境で焼け方は変わる。
だから同じ色は二つとない。
ケースも同じ。
研磨を重ねた個体はラグの角が丸くなり、未研磨に近い個体は面が残る。
どちらが正解ということはない。
きれいな一本を選ぶか、時間の跡が見える一本を選ぶか。
焼けも削れも、欠点ではなく個体差。
これ以上つくられない年代の一本を選ぶ、というのはそういうこと。
購入前に知りたい、
ヴィンテージロレックスのFAQ
Q. 年代はどこで分かる?
シリアルナンバーの記号が目安。
型番、文字盤表記、風防とあわせて見る。
ひとつだけで決めない。
Q. 夜光は今も光る?
トリチウムはほとんど光らない。
発光を期待するものではなく、色として楽しむもの。
Q. アクリル風防の傷は消せる?
浅い傷なら磨いて目立たなくできる。
サファイアは磨けないので、深い傷は交換になる。
Q. レディースサイズはどれ?
26mm前後が中心。
手首が細いなら26mm、
存在感を出したいなら31mmや36mm。
Q. オーバーホールは必要?
機械式なので定期的な整備が前提。
購入時に整備歴があるかを確認したい。
Q. 結局、どう選べばいい?
年代から入るより、文字盤の色で選ぶほうが早い。
その色が気に入ったなら、年代は後からついてくる。
同じ焼け方をした一本に、もう一度出会える保証はない。
今の自分が本当に着けたい一本を。